「お腹のお肉だけ落としたい」とか「足だけ細くなりたい」だとか、部分的に痩せたいという人はかなり多いです。
均等に脂肪が付けば良いですが、基本的には脂肪の厚みは部位ごとに変わりますからね。
お腹に脂肪が付きやすい人もいれば足に付きやすい人もいます。
そこで、その部分だけの脂肪を落とすにはどうしたら良いか・・?
答えはシンプル。そんな方法はありません。
部分的にお肉を付けることができないように、部分的にお肉を無くすことも不可能です。
ただ、一応例外もあります。
本記事ではこのあたりの、「部分痩せ」について分かりやすくまとめて解説していきます。
- 部分痩せが不可能と言われる理由
- 例外的に部分痩せは可能!?
- 効果がないダイエット商品に注意
タップできる目次
部分痩せは基本的には不可能
誰もが考える部分痩せ(脂肪を落とす)は不可能です。ある程度トレーニング歴が長い人なら基礎知識として知っていることですね。
脂肪は全身均一に減っていくもの
ある研究では一ヵ月間腹筋のトレーニングをしても「その部位の体脂肪率に変化はない」と報告されています。
お腹の運動をしたからといってお腹の脂肪だけが燃焼されるわけではないということは既に科学的にも証明されていることです。
「腹筋運動でお腹だけ部分痩せ出来た」←これは錯覚
腹筋運動でウエストが細くなったり、ランニング等で足が細くできる場合もあります。ただ、厳密には部分痩せでない可能性が高いです。
お腹の脂肪を落とす運動をした場合が分かりやすいです。
- 実際は全身の脂肪が燃焼している
- お腹の内臓脂肪は落ちやすい
お腹の脂肪は2種類で、「皮下脂肪」と「内臓脂肪」があります。そして内臓脂肪は落ちやすい脂肪と言われています。
腹筋運動でウエストが細くなるのは実際は全身脂肪の燃焼がされつつ内臓脂肪が落ちやすいので他の部位よりもお腹の変化が大きいというだけなんですね。
これが、部分的に痩せることが出来ると勘違いしてしまう大きな原因です。
特定の部位を動かして、その周囲の脂肪が燃焼されることはない
残念ですが、有酸素運動などで使った筋肉の周辺にある脂肪だけが燃焼されることはありません。
あくまでも全身の脂肪が同時に落ちます。
人によって脂肪が落ちやすい場所も変わりますので、丁度うまい具合にかみ合うと部分痩せしたように感じるわけですね。
例外として部分痩せできる場合も
ここまでは特定の部位に付いた脂肪だけを落とすという意味合いで部分痩せは無理だという話をしましたが、例外もあります。
特定の部位の運動をすることで、筋肉の引き締め効果には期待できる
前述で、研究報告では体脂肪率が変わりませんでしたが、ウエストの変化はあったようです。
これは特定の部位の運動を続けることで「筋肉が引き締まったことによる」変化です。
部分痩せを目的としたトレーニングでも無意味にはならない
要するに体脂肪率が同じでも、その筋肉を普段から使っているのか?筋肉が付いているのか?によっては見た目は大きく変わることになります。
だからこそ、痩せたいと思う部分のトレーニングをすることは意味がない事ではないんですね。
あくまでも「脂肪を落とす目的」の部分痩せは不可能ですが、「筋肉を引き締める目的」で見た目の部分痩せは可能!
ですが、いくら無意味でないとはいえ、ダイエットの成果を得るためには特定の場所を痩せたい場合でも全身を鍛えることが一番重要ということは理解しておきましょう。
部分痩せができると謡う商品に注意
トレーニーの間では部分的に痩せることが不可能なのは良く知られている事ですが、一般的には意外と知られていないはず。
それを利用してさまざまな煽り文句で宣伝されているダイエット商品には注意しましょう。
楽してダイエット?その程度で結果は出ない
よくあるのが脂肪を落としたい部位に装着して振動を与えるようなものだったり、付けるだけで勝手に筋肉が動いてくれる商品ですね。
そんな楽して腹筋は割れませんし、脂肪は燃焼しません。
利用者の知識不足を利用したようなダイエット商品に惑わされないでください。
そもそも部分痩せが無理であることを知っていれば、効果がない事に気づけるはず。
部分痩せは無理!ダイエット商品のウソに惑わされないで:まとめ
燃焼する脂肪の部位をコントロールできたら最高ではありますが、そこまで器用にできないのが人間です。
残念ながらどうにもできないことですので、おとなしく全身の体を動かして落としたい部分の脂肪が落ちるまで運動するしかありません。
- 脂肪を付ける意味合いでの部分痩せは無理
- 筋肉を付けて引き締めるという意味合いでなら可能
全身をくまなく使いつつ、意識的には落としたい部分重点的に動かしていけるようなスタイルがおすすめですよ。